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漫画家・冬乃郁也のお仕事情報&日記です。

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東京都青少年育成保護条例改正問題 情報まとめ

new!
【5/21追記】
混乱を避けるため、情報のみをまとめました。
「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案に反対する請願署名」を始めました。弁護士山口貴士大いに語る
条例改正反対の請願署名が始まりました。請願は陳情よりもより強い働きかけになります。山口弁護士、藤本由香里さんらが署名をそえて請願に行かれるとのこと。
署名用紙はDLもできますが、セブンイレブンなどでもDLできるようですので、協力される方はブログなどの説明をよく読んでください。
一部書店でも手にはいるそうです。
また、非実在青少年規制に反対するチラシ(SSCなどで配布)もチラシコーナーに置いている書店もあるそうです。

個人的意見については、コメント欄に畳みましたので、興味のある方はどうぞ。
【5/7追記】
「東京都青少年の健全な育成に関する条例」が改正されることをご存じですか? Ver.1.0.pdf
大変わかりやすくまとめてあります。
pdfファイルなので、印刷して読みやすくするのもいいかもです。

東京地婦連会の会長さん、副会長さんのお話
yacozenさんが地婦連の方にお話を聞きに行かれたまとめです。感想は是非、地婦連さんへお願いします。とのこと。
今回の規制がどういった意味を持つのか、実体験からのご意見は涙が出ました。
規制問題だけでなく、反戦の意味からも是非読んで頂きたいです。

【4/24追記】
■ゲームやDVDにおける女性に対する性・暴力表現は人権侵害だとして男女共同参画の規制対象に
男女共同参画局が、やはり創作物への規制に取り組もうとしているようです。

【4/19追記】
水戸泉先生が4/17に陳情に行かれた様子をtwitterで報告されたのをまとめた物です。
@mittochi さんの陳情まとめ

読売新聞 関西発 ■特集 性暴力を問う~被害者達の叫び
第二部 病巣<3>ゲームや漫画、あふれる情報
推進派の考えの一つだと思います。

WEB SNIPRE 東京都青少年条例改正問題3 6月首都決戦では終わらない
ttp://sniper.jp/300special_issue/3002feature/36_2.php
(18禁サイトですので、直接リンクはしておりません。頭に"h"をつけてください。閲覧は自己責任でお願い致します)
永山薫さんが最近の条例周りの動きなどをわかりやすく解説されています。
※文章内のプライムニュースの動画リンクは切れています。

BSフジ プライムニュース 3/29放送
『都の条例改正案の是非 新たな規制は必要か?』
猪瀬副知事の見解が分かる放送でした。リンク先は概要です。

天城れの先生が18日に行かれた陳情の様子をレポしてくれてます。
『おつにょび+』  天城れの BL漫画家天城れの の仕事と日常
都条例の陳情に参加してきました(追記あり)
れのさん、お疲れさま!

【4/14追記】
4/17、18に小説家、水戸泉先生が中野区の都議の方のところへ陳情に行かれます。
一緒に参加されたい方は、是非!
水戸小林日記


【4/13追記】
『東京都青少年の健全な育成に関する条例』 問題点、賛成派、反対派主張、よく使われる用語のまとめ

【3/22追記】
1990年代の有害コミック運動はそれからどうなったのか(Timesteps/中杜カズサさんブログ)
今回の話題が突然降って湧いたと思われている方もいるかもしれませんが、ここ20年以上ずっと語り続けられている問題なのです。基礎的な歴史として、知っておいて欲しいです。
それって本当に、子供を守るための規制ですか?(同人用語の基礎知識)
「児童ポルノ」「猥褻」「自主規制」などの用語の面から今回の問題点を検証しています。

「都条例が成立したら、BLでは何が起きるか考えてみた-!」(バーバラ片桐先生ブログより)


東京都の青少年健全育成条例改正案、継続審査が決定(INTERNET Watch)

東京都、「青少年健全育成条例」改正案に見解(CENT Japan)

都青少年健全育成条例:改正案 不健全図書基準、民主「定義あいまい」 /東京(毎日新聞)

子ども性描写 質疑5時間、懸念次々 都議会委『非実在青少年って?』(東京新聞)





ひとまず、審議続行と言うことで今回の大きな山は乗り越えました。
ただ、これはあくまで会議の席に着けたと言うだけの話で、まだまだ予断を許しません。
むしろこれからが本番と言ってもいい状態です。

しかしながら、私は漫画を描くのが仕事であって、政治家ではありません。
このあたりでこのお話は少しお休みして、通常営業に戻ろうと思います。
ただ、今後関連したニュースやブログなどについては、この記事の方へ追加していこうと思います。
新着情報のところのリンクもそのままにしますので、時々覗いてください。
のど元過ぎれば……というのが一番怖いので。
ツイッターの方では、時々つぶやくかも知れません。あっちはまあ、つぶやきですので(笑)

で、ここからはかなり長くなりますが、私なりの考えを自分が忘れないようにまとめておこうと思います。




今回の件で、本当に本当にいろんなことを考えました。

猥褻ってなんだろう。

表現って何だろう。

漫画家って何だろう。

仕事って何だろう。

自分は漫画で何を表現したいんだろう。

漫画を描くってどういうことだろう。

自分は世間とどう関わっているんだろう。

世間って誰なんだろう。

賛成の人はなんで賛成なんだろう。

青少年を守るってどういうことだろう。

もし決まったとして、私はどうなるんだろう。

出版業界はどうなるんだろう。

日本はどうなるんだろう。

歴史はどうだったんだろう。

自由ってなんだろう。

権利ってなんだろう。

知るってどういうことだろう。

自分に出来ることはなんだろう。

本当に私たちに否はなかったんだろうか。

いっぱい、いっぱい考えました。
まず、知らないことには考えられないと思い、条例の文面も読みました。
ネット上のたくさんの情報を読みました。
賛成している方と直接対話もしました。

で、結論として出したのが今回の反対表明です。
世間ではいろいろ難しいことを言われていますし、私もぐるりと回りすぎて(笑)難しいことを考えてショートしそうになったりしましたが、結構簡単な対立構造なんだろうなあと思いました。

【賛成】 
・誰かを守るためなら、表現を規制していい
・性的なことは危険なことも多いから、子供をそこへ近づけてはいけない

【反対】
・表現を規制することは、絶対にしてはいけない
・性的なことは、危険なことも多いから、そのままを見せて子供を教育しなければならない

だいたいの構図はこの2つだと思っています。
どちらがいい、悪いと言うことではなく、価値観の対立です。
実際私も、過激すぎる性描写などは子供に見せるべきではないと思っています。
でも、それを根本からなくすこととは別だと思います。

崎谷さんも日記で触れていましたが、私はTLというジャンル出身で、この手の話題はデビュー当時からずっと考える機会がありました。
当時の担当さんとのやりとりは、崎谷さんの日記と重複しますので省略しますが、「性を描くのであれば、正確な情報を出し、いたずらにあおるような表現をしてはならない」という立場で描き続けてきたつもりです。
ぶっちゃけ、条例で決めて頂かなくても、やってきたことです(笑)<条例の文面と同じことをしてきました。

私が描きたいのは「恋愛」の物語です。
「恋愛」の先に、「性欲」や「セックス」が存在するのは当たり前のことで、それを描くことは私には必然なのです。
それをないものとはできません。
存在していても、描かない方法はあります。
でも、ないものとして描くことはできません。
学校の保健体育で教わることが全てではありませんし、世の中にはたくさんの現実があります。

漫画がなくなれば、本当に青少年を性的暴力などから守れるんでしょうか?

本のすばらしいところは、疑似体験ができると言うことです。
そして、疑似体験をするってことは、漫画も、小説も、ゲームも、映画も、みんな同じことだと思うのです。
暴力表現があるものを読めば、暴力を振るう人間の心や、暴力を振るわれた人間の心を疑似体験することができます。
問題は、そのあと、その疑似体験した人間が何を考え、どう振る舞うかということだと思うのです。

私も、描き手側の人間であると同時に、読み手でもあります。
今回の条例改正は、読み手である私の自由も制限する物でした。

私たちには何かを見たり、読んだりしたときに「キライだ」「醜悪だ」「こんなものなくなればいいのに」と思う自由もあるんです。
私が嫌いだと思う表現物も、誰かにとってはおもしろいスバラシイ物だったりもします。

それでいいと思います。

モラルや常識はその時代、時代で変化していきます。
数十年前には、女の子がミニスカートをはくのもアリエナイ時代がありました。

私の幼い頃は、赤やピンクは女の子色、青や黒は男の子色、というのが何となく決まっていました(誰が決めたのか知りませんが)
当時、私は水色や青が大好きで、絵を描くときに女の子の服にその色を使うたび、周りから「そんなのおかしいよ!」と言われました。時には、水色で塗ろうとしていた服を、ピンクに塗り替えられたりもしました。
青い服を着ていると、男女とからかわれました。

ある日、自分が絵を描いていると、とある女の子がよってきました。
私が描いていた女の子の絵の背景に星を描くと言ったら、「かいてあげるよ!」といい、勝手に私の背景に十字型の星を描き始めました。満足した彼女は、褒めてと言わんばかりに「先生にみせてきなよ」と言いましたが、私は後でこっそり、その絵を破り捨てました。
わたしは、十字の星ではなく「☆」が描きたかったのです。

そんなこと、と思う人もいるかもしれませんが、私にとっては心を踏みにじられたことと一緒でした。
あのとき、とても悲しい気持ちになったことは、未だに忘れられません。

「猥褻」という言葉で見失いがちですが、今行われようとしているのは、そういうことだと思います。

先に言いましたが、どっちが悪いとかどっちがいいとかなんて誰も決められないと思います。
だから、ずっと話し合い続けないといけないし、一人一人が忘れてはいけない。
そのためにも、全てを禁止してなくしてしまうのではなく、目の前にある状態でみんなで考え続けないとならないと思うのです。
この条例改正案は、その考え続けることを放棄してしまっているように思えます。
めんどくさいからなくしちゃおう!
それこそ、大人の怠慢です。
私たちは、守るべき青少年より少しだけ世の中を知っているし、経験を積んでいます。
その上で、たくさん青少年のことを考えて、自分たちのことも考えて、時代のことも考えて、その時その時の判断を下すよりほかにないのではないでしょうか?

私たちは、どうして?なんで?と聞いてくる子供達に、きちんと説明する責任があると思います。

少なくとも、私は、どうして?なんで?と聞いたときに、きちんと向き合って説明してくれた大人を信用しました。
説明出来ないことは、「今は理解出来ないだろうから、もう少し君が大人になった時に説明するよ」「理解出来るまで考えろ」と言ってくれた大人のことは、今も忘れません。そういう大人になりたいと思って生きてきました。

長くなりましたが、私が今考えていることはそういうことです。

人間は、知って考えることができる唯一の生き物です。
子供達に悪影響があるからといって、彼らの知る権利、考える権利を奪ってはいけないと思うのです。

「私は君の意見に賛成しない。しかし、君がそれを言う権利は、命にかけても守ろう」(ヴォルテール)





レスです。
3/17 弟がサザエさん
その後、落ち着かれましたでしょうか?
上に書いたとおり、考え続けることが一番大事だと思うので、コレをきっかけに時々思い出して考えてみてはいかがでしょうか。
私自身、そうしていこうと思っています。

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